令和4年度山形県公立高校入試問題難易度

◎令和4年度の山形県公立高校の入試問題についての雑感

 今年の入試問題は国語が昨年並みに易しく、数学は昨年より易しく、社会は昨年よりは難しくなりましたが、例年よりは易しく、理科は例年より若干易しく、英語が昨年より易しかったと思います。全体的に易しい問題だったと思います。合計の平均点数が上がる可能性が高いです。

 

◎国語

 大問1は昨年よりは若干難しく、例年並みの問題だと思います。大問2は例年より易しいと思います。大問3の古文も例年並みの易しい問題だと思います。大問4の問1の漢字も例年並み、質問の仕方の説明を選ぶのもできた人が多いと思います。作文は、昨年ほどではありませんが、グラフに基づいた題材でしたので、書きやすかったと思います。そのため、全体的には昨年と同じくらい高め平均点になると思います。

 

◎数学

 今年の数学は昨年より易しい問題になっています。大問2は、作図以外は解きやすい問題ですが答え方で、完答できなかった人が多いと思います。大問3は動点の問題ですが、最後の問題以外は易しかったと思います。大問4は証明以外は難しかったと思います。

 

 大問1では、ここ3年間同様形式でした。1の計算問題の(4)の平方根の計算で乗法公式を間違えなければ、計算問題は完答したはずです。確率は樹形図を書いて丁寧に計算をして余りが1になるものを選択すれば、簡単だったと思います。珍しく、2年連続して直線と平面の位置関係の問題が出ました。昨年の問題では正答率が18.3%と低く、今年も昨年並みに低い正答率になると思います。資料の問題は丁寧に調べればできた人が多いと思います。直線と平面の位置関係の問題の問題以外はできた人が多いと思いますが、計算問題でミスをした人は非常に危険です。

 大問2の関数の応用問題は(1)は2次関数の変化の割合を求める基礎的な問題で、この問題はできた人が多いと思います。関数の(2)はまず点Aのx座標2を2次関数の式に代入しy座標を求めます。次に反比例のグラフの式を求めます。比例定数がー4になるので、x座標とy座標がともに負の整数になる座標が3個あり、この座標を2次関数の式に代入して、aの値を求めます。この問題は関数の応用問題としては易しい方の問題でしたので、できた人は結構いたと思います。作図の問題は、条件1の点Aから垂線を引けた方は多いと思いますが、条件2が、何をかいてよいかわからなかった人が多かったと思います。回転移動の中心は円の中心になるので、点Pは点Bと点Cから等距離になり、点Pは線分BCの垂直二等分線上にある気づけば、点Pが求められます。今年の文章題は易しかったと思いますが、答え方を間違えた人が結構いたのではないかと思います。まず、A地区の森林面積を求める問題ですが、森林面積をx,yとおくと(単位省略)、今まで作ったことがある式にはならないので、A地区の面積全体をx、B地区の面積全体をyとおいて連立方程式を立てます。そうすれは、x+y=630、70%は小数で0.7、90%は小数で0.9となるので、0.7x+0.9y=519として連立方程式が立てられます。あとは、これを解いて、x=240となります。ただし、これをそのまま解答しては間違いです。この値はA地区の面積全体の値なので、A地区の森林面積は0.7×240=168となります。240とそのまま解答した人が結構いたのではないかと思います。ちなみに、そのまま、A地区の森林面積x、B地区の森林面積yとして、連立方程式をつくると、x+y=519,(100/70)x+(100/90)y=630という式になります。2本目の式の分子と分母がいつもつくっている式の逆になるので、計算が面倒になります。ただし、この方程式を解けば、そのまま解答になります。4の規則性の説明問題ですが、3つの自然数をn,n+1,n+6として、3つの和が3n+7としたところまではできた人が多いと思いますが、これを3n+6+1=3(n+2)+1に変形することができなかった人が多かったと思います。「+1」のついた文字式の表し方を知っていた人はできたと思いますが、知らなかった人が多いと思いますので、完答できた方は少なかったと思います。

 今年は大問3のグラフがかけたか、かけなかったで数学の点数が11点違ってきます。グラフがかけなかった人は最初の問1の(1)の3点しかとれません。グラフがかけた人は最後の問題以外の16点取れた人が多いと思います。グラフをかくには、(2)のイの値を求めなければなりません。イの値を求めるには、△BEFから三平方の定理を使って、BEの長さを5cmを求めれば、イの値が9となり、グラフがかけます。比較的簡単な問題でしたので、グラフができた人は多かったと思います。最後の問題は、△PFGの面積は10で一定になるので、△PEFの面積が7.5になるときの、PBの長さを求めればいいわけです。△PEFで底辺をEFとすると、高さがPFとなり、△PEFの面積が7.5とEFの長さ3よち、PF=5と求めます。次に、△BFPから三平方の定理より、PB=3が求められます。よって、点Pが点Bに着くまでに9秒かかり、さらに3秒必要なので、12秒後となります。ちょっと複雑ですが、解けない問題ではありませんので、できた人はいたと思います。

 大問4の1の証明問題は相似条件が2組の角がそれぞれ等しいタイプの相似の証明でした。直径の円周角になっているので、∠ACB=∠AEH=90°は書いた人は多かったと思います。OC//ADで錯角は等しいので、∠HAE=∠OCAはわかったと思いますが、△OCBが半径OA=OCの二等辺三角形になっていることに気づければ、∠OCA=∠BACとなり、∠BAC=∠HAEが導けます。大問4の2の(1)は、△ABC∽△ACDとなっていることに気づければ、△ABCで三平方の定理からACを求め、相似比から比例式と立てて正解が求められます。△ABC∽△ACDに気づいた人は正解できたと思います。大問4の2の(2)は今年の数学で最も難しい問題で、できた人はほとんどいなかったと思います。

 以下、大問4の2の(2)の解説ですが、非常に複雑なので、どうしても解きたい人だけ読んでください。

点CとEを結ぶと、円周角と1の証明より、∠CBE=∠CAE=∠BAC=∠CEBとなり、△BCEはBC=CEの二等辺三角形になります。また、∠OJB=∠AEB=90°より、二等辺三角形の定理からBJ=EJになり、さらに四角形JCDEが長方形になっているので、BJ=EJ=CD=2√2となります。よって、BE=2CDとなり、BE=4√2となります。△ABEで三平方の定理より、AE=7となります。また、△ABEで中点連結定理より、AE=2OJからOJ=3.5となり、OC=4.5から、CJ=1となります。よって、DE=CJ=1となり、AD=8となります。AF:FD=5:3より、AF=5,FD=3となります。FD=3とDE=1より、FE=2となり、△BEFから三平方の定理より、BF=6となります。点Iは線分BFの中点になっているので、IF=3となります。ここで、△BEFで中点連結定理から、FE=2IJより、IJ=1となり、CI=2となります。△CIG∽△AFGより、GI=xとして、GI:GF=x:(3-x)とCI:AF=2:5から、x:(3-x)=2:5の比例式を解いて、GI=6/7を求めることができます。

 

 今年は大問1の3の直線と平面の位置関係の問題、大問2の作図、大問3の関数の利用の右側の問題、大問4の最後の問題が解けていない場合で82点となります。そのため、今年は80点以上とれた方は結構いたと思います。平均点は昨年より高く、例年よりは若干高くなると思います。

 

◎社会

 今年の社会は昨年より若干難しくなりましたが、例年に比べるとまだ易しかったと思います。

 今年の世界地理は、地図中心からの方位と距離が正しい図法(正距方位図法)の地図が平成29年度の入試以来5年ぶりに出題されましたが、典型的な東京から見て真東の国を選ぶ問題でしたので、正解のB(アルゼンチン)を選んだ人は多かったと思います。大問1の2はメキシコが属している北アメリカ州の述べた文を選ぶ問題でしたが、アメリカにあるグレートプレーンズを知っていれば選べたと思います。大問1の3の(1)は季節が逆になる理由を書く問題でしたが、「南半球にある」や

「赤道の南にある」などでも正解となりますので、易しかったと思います。(2)の雨温図も気温の変化が谷型になるウを選べばいいので、大半の方はできたはずです。大問1の4の内陸国も漢字指定の問題でしたが、できた人が多いと思います。大問1の5の資料問題は、エジプトを選ぶ問題でした。この問題が世界地理の中で最も難しかった問題だと思います。まず、65歳以上の高齢者の割合が高く、小麦の生産量が少ないアがスイス、小麦の生産量が多いイがアルゼンチン、輸送機械の割合が高いウがメキシコとなり、残ったエがエジプトとなります。資料の特徴と各国の知識が必要な問題でしたので、地理が得意でない人は難しかったと思います。大問1の6は国境線の特徴を述べる問題は、エジプトの国境線が直線的になっていることから、「経線と緯線によって直線になっている」と解答できれば、満点になりますが、経線と緯線の記述がなく、「直線的になっている」だけの解答では減点されます(採点基準が厳しい学校の場合は不正解になるかもしれません)。今年の日本地理は四国・中国地方の問題でしたが、大問2の5の資料問題以外はだいたいできたのではないかと思います。大問2の5の資料問題は、徳島県を資料から選び県名を書く問題でした。都道府県名がちゃんと書ける人は徳島県と書けたと思いますが、資料を選ぶのは難しかったかもしれません。まず、県庁所在地の人口が最も多いアが広島県、次に多いイが岡山県となります。1月の降水量が多いオは日本海側の島根県となり、漁業生産量が多いウが高知県と分かれば、エが徳島県となります。この問題は記号と県名の完答でしたので、正答率は低いと思います。特に、中学校の地理の内容では、ほとんど特徴がない徳島県の問題はかなり珍しい問題だと思います。今年は昨年に比べ、説明問題が1問増えました。資料問題は難しいので、地理の問題が得意な方は30点近くとれたと思いますが、完答できた人は少ないと思います。

 今年の歴史は昨年よりは難しくなりました。大問3の1の(1)の班田収授法の説明問題ですが、「戸籍」という語を用いて書きますが、「戸籍によって人々に口分田」というように「口分田」の語がないと、文が続きませんので、この問題は「戸籍」と「口分田」がないと不正解になります。大問3の2の(1)の「石高」も思いつかなかった人が多いと思います。大問4の1は昨年出題されなかった歴史の出来事の並び替え問題でしたが、比較的答えやすい問題でした。大問4の3は満州事変の際に国際連盟から日本に勧告された内容を書く問題でしたが、これが歴史で最も難しかった問題だと思います。「満州から日本軍を撤退させる」という内容であれば正解ですが、満州が抜けると不正解になります。「日本」が抜けると減点になります。大問4の5の(1)はイのベトナム戦争が正解ですが、できなかった人は多いと思います。今年の歴史は25点以上とれていればよい方だと思います。

 公民も昨年に比べると難しくなりました。大問5の1の(2)の衆議院のみが行うものですが、イとエで迷った方が多いと思います。イの内閣総理大臣の指名自体は参議院もできますので、エの内閣不信任の決議が、正解となります。尚、参議院と衆議院で指名した人が異なった場合は、衆議院の指名が優越されますので、それと混同した方が結構いたと思います。大問5の1の(3)は一票の格差の問題ですが、「価値」という語を用いなければなりませんので、「一票の価値が等しくなる」という内容にすれば正解です。「一票」の代わりに「1人1人の選挙権の価値が平等な」などでも正解になるはずですが、書けなかった人も結構いたと思います。大問5の2の条例の制定に必要な有権者の人数を求める問題ですが、条例の制定に必要な有権者の割合が50分の1と覚えていれば、10万人を50で割った2000人が正解となります。平成26年度の入試で同じような問題が出題されていますが、正答率が47.7%でしたので、今年も半分くらいの方が正解したと思います。大問6の1の(1)のYにあてはまる言葉ですが、「交渉する」という内容であれば正解となります。交渉内容を具体的に書かなくても意味が通じますので、「団体交渉する」でも正解のはずです。大問6の1の(2)の為替相場の問題ですが、平成28年度の入試で同じような問題が出題され、正答率が52.2%でしたので、今年も半分くらいの方が正解したと思います。最後の問題は、問題文をしっかり読んでいないと間違える問題でした。「気候変動」の語句に気を取られた方はアを選択してしまったと思いますが、下線部の「自然災害の被害を回避・軽減する取り組み」の例を選ぶので、イが正解となります。今年の公民は20点以上とれていればよい方だと思います。

 今年の社会は社会の得意な方は80点以上とれた方がそれなりにいたと思いますが、90点以上はあまりいないのではないかと思います。平均点は昨年より低く、例年よりは高くなると思います。

  

◎理科

 今年の理科は、金星の問題だけ難しかったですが、他は易しい問題が多かったように思えます。

 大問1の2の(2)の染色体が複製される時期の問題ですが、昨年ほど細かくはありませんが、教科をよく読んでいないと気づけない問題です。正解はアですが、正答率は低いと思います。大問2の1の反応の速さを求める問題は、表の時間の平均を求めて2.70秒となるのですが、この値は10人の値ですので、1人あたりでは0.27秒となります。10で割らなかった人が結構いたと思います。大問2の2の(2)の反射が起きるときの信号の説明問題は、「脳に伝わる前に、運動神経に伝わる」が正解例ですが、「脳に伝わらない」という内容だと不正解です。結果的に運動神経に伝わった後に脳に伝わります。他の正解例としては「せきずいから直接運動神経に伝わる」や「先に運動神経に伝わる」という内容であれば正解になると思います。また、「運動神経」の語がないと不正解になります。

 大問3は地震の問題でした。平成20年の入試以来14年ぶりに出題されました。大問3の2の(2)の震源からの距離とS波の到達時刻を求める問題ですが、まず、P波の伝わる速さを求めます。地点Aから地点Bまでの距離の差が18kmで、P波が伝わるのに3秒かかるので、18÷3=6となり、P波の伝わる速さは毎秒6kmとなります。地点Bから地点CまでP波が伝わるのに15秒かかっているので、6×15=90となり地点Bから90km離れていることがわかります。よって、X=36+90=126となります。同様に、S波の伝わる速さを求めて計算してもよいですが、初期微動継続時間から求めることができます。地点Bでの初期微動継続時間は4秒で震源から36km離れているので、地点Cの126kmでの初期び号継続時間をxとすると、126:x=36:4の比例式からx=14となり、地点CでのP波の到達時刻の14秒後にS波の到達することがわかります。よって、S波の到達時刻は22時22分55秒となります。尚、この問題は2つとも正解しなければなりませんので、できた方は少ないと思います。地震の問題では基本的な問題でしたので、計算問題以外はできた方が多いと思います。大問4は金星の問題でした。大問4の2の金星の動く向きですが、図2から夕方に観測していますので、このあと西の地平線に沈んでいくので、エが正解となります。大問4の3は問題文の最後に「用いた望遠鏡は、上下左右が逆に見えるものとする。」と書いてありますので、図2で見れば、太陽のある側の金星の部分が光るので、アが正解になるのですが、逆に見えるので、ウが正解となります。大問4の4は「金星が地球よりはやく太陽のまわりを公転しているから」や「金星は地球より公転周期が短いため」という内容であれば正解となるはずです。正解例のような解答をした方はほとんどいないと思います。大問4の5の月の季節ごとの南中高度は、教科書にない内容ですが、普段から月を見ている人であれば、冬の時期の月は高い位置にあることを知っていると思います。しかし、地球の地軸の傾きと太陽と月の位置関係がどうなるかを考えたことがある人は天文学に興味のある方以外はいないと思います。大問4は1と2以外は難しかったと思います。

 大問5の蒸留の問題と密度の問題ですが、蒸留の問題は基本的な問題でできた方が多かったと思いますが、大問5の2の(2)のプラスチックが浮くか沈むかの問題は難しかったと思います。まず、プラスチックの密度を求めます。密度=質量÷体積から0.12÷0.13=約0.923となります。この密度より大きな液体には浮き、小さな液体には沈むので、XとYの液体に沈み、Zの液体には浮くことになります。よって、オが正解となります。大問6の二酸化炭素の発生と質量の関係の問題ですが、大問6の3のグラフをかくために、ビーカー全体の質量59.0gにビーカーに入れた石灰石の質量を足して、反応後のビーカーの質量を引けば、発生した気体の質量になります。石灰石が1.5g以上になると発生する気体の質量が一定になります。この計算ができれば、グラフはかけたと思います。大問6の4の計算問題は塩酸12mLと石灰石1.5gがちょうど反応するので、塩酸18mLと完全に反応する石灰石の質量をxgとすると、12:1.5=18:xの比例式を解いて、2.25gとなり、石灰石3gは十分足りることがわかるので、塩酸12mLのとき発生する二酸化炭素の質量はグラフから0.6gで、塩酸18mLのとき発生する二酸化炭素の質量をyとすると、12:0.6=1.8:yの比例式を解いて、0.9gを求めることができ、イが正解となります。化学は計算問題以外は基本的な問題でした。

 大問7の力の合成と分解の問題は、作図の問題ができれば、大丈夫だったと思います。大問7の4の問題は、角度が60°となるので、作図すると力の大きさが正三角形の1辺になることに気づけば、物体Xにかかる重力と同じ5.0Nになるとわかります。尚、5Nとしても正解です。大問8の電磁誘導の問題ですが、大問8の2の消費電力量の計算は、J=W×秒で計算するので、30分を1800秒に直すことができれば、正解したと思います。大問8の3の問題は、アとイのどちらか迷ったと思います。アとイの違いは、アが上下の振れ幅が同じで、イが上の振れ幅より下の振れ幅が若干大きいところです。この違いは、磁石を自由落下させるので、時間が経つほど、磁石の速さが速くなることで、発生する誘導電流が大きくなることに気づけば、イが正解とわかります。よくできた問題ですが、理由を含めてできた方は少なったと思います。物理の問題にしては、易しい方の問題だったと思います。

 

 今年の理科の平均点は例年より若干高くなると思います。

 

◎英語

 今年の英語は、今年から教科書がとても難しくなりましたので、入試もある程度難しくなるかと思いましたが、思ったほど難しくありませんでした。むしろ、昨年より易しかったと思います。

 

 大問2の1の(1)のorはだいたいの方が正解したと思います。(2)のumbrellaはスペルが正確に書けなった人が多いと思います。(3)のinsteadは今年の教科書から太文字になった単語で、書けた人はあまりいなかったと思います。ちなみに、「instead of ~」は「~の代わりに」という意味です。大問2の2の対話文の(2)は難しかったと思います。大問2の3の並び替えの問題の(1)は関係代名詞の問題と気づけば、正解したと思います。(2)はDo you thinkの文で作れば正解したと思います。並び替えの問題は易しい方の問題だと思います。

 今年の大問3もわかりやすい問題でした。特に大問3の2は1行下の文を訳すだけなので、珍しく易しい問題でした。3の内容に合うものを選ぶ問題も素直に選びやすい問題だったと思います。

 大問4は今年の教科書から使われるようになった単語がいくつか見受けられますが、invent(発明する)以外は、research(研究),energy(エネルギー),support(応援する)などはそのまま読めればいいので、難しくはなかったと思います。ただし、問題文中のhallway(通路)は教科書にない単語でした。本文の内容はわかりやすく、設問も6のII以外は簡単だったと思います。6のIは本文中からほぼ抜き出せばよく、joinを過去形のjoinedにするところが必要でした。IIは自分で作らなければならないので、できなかった人が多いかと思います。大問2はあまり時間をかける必要がなかったはずなので、時間をかけて長文が読めた人が多いのではなかったと思います。大問4は昨年よりできた人が多いのではないかと思います。

 大問5の自由英作文の問題は「いつ宿題をしますか。その理由は?」という課題でしたので、比較的、書きやすかったと思います。

 今年の英語の平均点は昨年よりも高くなると思います。

 

  今年の入試は全体的に易しかったので、成績上位の方は高得点者が多くなると思います。そのため、成績上位の方が志望する高校はボーダーラインが上昇すると予測します。