令和3年度の置賜地方の県立高校入試状況について

 

◎令和3年度の置賜地方の県立高校を目指す方へ

 今年、中学3年生の方は、昨年度に比べ置賜地方全体でおよそ138人減り、今年を含め今後4年間で最も少ない人数になります。米沢は昨年度に比べ米沢は82人、高畠は20人減り、南陽は7人、川西は25人増え、東南置賜全体では70人減ります。西置賜郡はすべての市町で減少し、長井は16人、白鷹は17人、小国飯豊は6人、小国は13人減少して、西置賜郡全体では52人減ります。そのため、昨年度より倍率が低くなると思います。ただし、米沢興譲館は定員超える可能性は高いです。昨年度も米沢興譲館だけは人気が集中し定員を18名超えました。また、昨年度は長井高校の志願者が大幅に減少(2年前に比べて34人減少)して、米沢興譲館を目指した方が多かったようです。そのため、米沢興譲館の志願者のレベルは3年前より(2年前の入試問題が非常に易しく比較できないため)上がっていると思います。今年度も定員を10名超える(倍率1.05倍)可能性は十分にありますので、米沢興譲館を目指す方は内申点を36以上にしてください。倍率が1.05倍を超える場合は内申点が36未満になると厳しくなります。

 令和2年度の入試では、米沢興譲館の探究科は平成31年度の入試では1.71倍と高倍率でしたが、1.5倍となり、「とりあえず探究科を選ぶ」という方が減り、「探究科に入りたい」、「普通科に入りたい」といった目標をしっかり持った方が増えてきているようです。長井高校の探究コースは平成31年度の入試では2.1倍の高倍率でしたが、大幅に低下して1.4倍となりました。一般コースは平成31年度の入試では0.73倍で、令和2年度の入試では0.69倍と若干の低下で済んでいます。そのため、平成31年度までの入試では長井高校の探究コースを志望するような方が、令和2年度の入試では米沢興譲館を目指したものと考えられます。

 米沢興譲館の探究科は数学と英語の入試の点数が1.5倍で計算した得点で合否判定をする傾斜配点があるため、数学と英語が両方できないと合格できません。どうしても米沢興譲館の探究科に入りたい方は早く対策をして勉強してください。特に内申点が40以下では非常に厳しいです。

 

 尚、来年度は米沢商業で定員40名削減され、定員が80名になります。現在中学2年生の方は今年度より、置賜地方では人数も増え、入試は厳しくなりますので、気をつけてください。

 

 尚、昨年度(令和3年度)の入試倍率は下記の通りです。

 以下の定員は推薦入試合格内定者を除いた一般選抜定員です。

 米 沢 興  譲  館

 (探  究)    定員 80名 志願者120名 倍率1.50倍

 (普  通)    定員120名 志願者 98名 倍率0.82倍

 米  沢  東   定員160名 志願者133名 倍率0.83倍

 米 沢 商 業

 (総合ビジネス)  定員 63名 志願者 69名 倍率1.10倍

 (情報ビジネス)  定員 37名 志願者 20名 倍率0.54倍

 米 沢 工 業

 (機械・生産)   定員 64名 志願者 68名 倍率1.06倍

 (電気・意匠)   定員 35名 志願者 24名 倍率0.69倍

 (建築・環境)   定員 64名 志願者 46名 倍率0.72倍

 置 賜 農 業

 (生物生産)    定員 39名 志願者 16名 倍率0.41倍

 (園芸福祉)    定員 39名 志願者 11名 倍率0.28倍

 (食料環境)    定員 39名 志願者 20名 倍率0.56倍

 南     陽   定員160名 志願者143名 倍率0.89倍

 高     畠   定員 91名 志願者 64名 倍率0.70倍

 長     井

 (探究コース)   定員 40名 志願者 56名 倍率1.40倍

 (一般コース)   定員160名 志願者111名 倍率0.69倍

 長 井 工 業

 (機械システム)  定員 38名 志願者 18名 倍率0.47倍

 (電子システム)  定員 35名 志願者 20名 倍率0.57倍

 (福祉生産システム)定員 33名 志願者 11名 倍率0.33倍

 荒     砥   定員 36名 志願者 20名 倍率0.56倍

 小     国   定員 20名 志願者  4名 倍率0.20倍

 米 沢 工 業

 (定時制・産業)  定員 40名 志願者 12名 倍率0.30倍

 

 昨年度、学校全体で定員オーバーした高校は米沢興譲館だけで、定員オーバーした18名が不合格となりました。また、その他は学校全体で定員割れでしたが、長井高校で1名、米沢商業で2名、置賜農業で1名、米沢工業定時制で1名が不合格となりました。長井高校と米沢商業はそれぞれ探究コースと総合ビジネスのみを志望し、第二志望を書かなかったので不合格にされた可能性があります。置賜農業と米沢工業定時制は完全に割れでしたので成績が著しく悪かったため、不合格になったと思います。また、新型コロナウイルス感染症対策で面接がなかったので、成績のみの評価で合否判定されたことも多少影響があったかもしれません。置賜農業と米沢工業定時制で不合格になる方は国語の作文を書いていないことが多いので、置賜農業と米沢工業定時制を目指す方は少なくとも国語の作文だけは書いてください。

 今年度は米沢興譲館以外は定員割れになりそうですが、どうしても一部人気が集中して定員オーバーになる場合があります。気を抜かずに勉強してください。尚、米沢工業は第二志望までしか志望できませんので、運悪く選んだ2つの志望の類(学科)が定員オーバーになると不合格になる場合があります。米沢工業を志望する方で内申点が20点未満の方は特に危ないです。

 

 <参考資料>

 置賜地方の中学3年生の人数の推移

     H27年 H28年 H29年 H30年  R元年   R2年  (R3年)

 米沢市  833  862  778  742  770   686   694

 南陽市  341  306  287  275  247   256   281

 高畠町  243  226  231  220  227   202   216

 川西町  165  135  146  118  108   133   126

 長井市  277  254  244  252  234   219   199

 小国町   68   57   59   77   63    50    58

 白鷹町  152  152  110  129  111    94   104

 飯豊町   66   52   63   52   64    58    65

 合 計 2145 2044 1918 1865 1824  1698  1743

 R2年が今年の中学3年生です。R3年度の入試を受検します。

 R2年とR3年はR元年10月時点、R元年はH30年10月時点、H30年のデータはH29年10月時点、H29年のデータはH28年10月時点、H27、H28のデータはH27年10月時点、のデータです。各データは山形県教育委員会で公表している学校名鑑をもとに啓明で集計したデータです。(R2年は今年の中学2年生となります。)