令和4年度の置賜地方の県立高校入試状況について

◎令和4年度の置賜地方の県立高校を目指す方へ

 今年、中学3年生の方は、昨年度に比べ置賜地方全体でおよそ45人増えますが、基本的に昨年度と同程度ですので、倍率等にはあまり影響はないはずです。令和4年度入試から米沢商業の定員が40名削減されます。昨年度の米沢商業の志願者は極端に少なったのですが、それでも、総合・情報コース合計で83名受検しましたので、今年度の定員では定員越えになります。今後、米沢商業は米沢工業と統合されるまで、定員割れになるのはほとんどないではないかと考えます。米沢商業に合格したい方はしっかり対策をとってください。米沢商業に目指す方は、少なくとも、内申点を27以上で、実力テストの5教科合計220点以上を目指してください。定員を8名超えた場合(倍率1.1倍以上)は、さらに点数を上げる必要があります。

 昨年度も米沢興譲館だけはさらに人気が集中し定員を29名を超えました。長井高校が全体として定員割れをしていますので、成績上位者が長井高校ではなく米沢興譲館を選んでいる傾向が依然と続いているようです。今後とも、米沢興譲館の人気は続くはずです。そのため、今年度も米沢興譲館の全体の定員を20名超える(倍率1.1倍)可能性が高いです。米沢興譲館の普通科を目指す方は最低でも内申点を36以上にしてください。倍率が1.1倍を超える場合は内申点が36でも厳しいです。実力テストは5教科合計360点が目標です。内申点が高ければ、下げることが可能ですので、内申点を上げることに全力を尽くしてください。また、米沢興譲館の探究科を目指す方は数学と英語の入試の点数が1.5倍で計算した得点で合否判定をする傾斜配点があるため、8月以降の実力テストで数学と英語の合計が常に160点以上とれるようになってください。内申点が42以上、実力テストの5教科合計が400点以上が目標です。特に、内申点は41でも厳しいです。40以下では極めて困難です。

 

 尚、来年度は高畠高校で定員40名削減され、定員が80名になります。現在中学2年生の方で米沢興譲館・米沢商業・高畠高校を目指したい人は早めに対策してください。

 

 尚、昨年度(令和3年度)の入試倍率は下記の通りです。

 以下の定員は推薦入試合格内定者を除いた一般選抜定員です。

 米 沢 興  譲  館

 (探  究)    定員 80名 志願者128名 倍率1.60倍

 (普  通)    定員120名 志願者106名 倍率0.88倍

 米  沢  東   定員160名 志願者145名 倍率0.91倍

 米 沢 商 業

 (総合ビジネス)  定員 71名 志願者 45名 倍率0.63倍

 (情報ビジネス)  定員 33名 志願者 22名 倍率0.67倍

 米 沢 工 業

 (機械・生産)   定員 74名 志願者 60名 倍率0.81倍

 (電気・意匠)   定員 35名 志願者 35名 倍率1.00倍

 (建築・環境)   定員 64名 志願者 50名 倍率0.78倍

 置 賜 農 業

 (生物生産)    定員 36名 志願者 15名 倍率0.42倍

 (園芸福祉)    定員 38名 志願者  9名 倍率0.24倍

 (食料環境)    定員 37名 志願者 31名 倍率0.84倍

 南     陽   定員160名 志願者124名 倍率0.78倍

 高     畠   定員106名 志願者 62名 倍率0.58倍

 長     井

 (探究コース)   定員 40名 志願者 67名 倍率1.68倍

 (一般コース)   定員160名 志願者109名 倍率0.68倍

 長 井 工 業

 (機械システム)  定員 40名 志願者 31名 倍率0.78倍

 (電子システム)  定員 38名 志願者 16名 倍率0.42倍

 (福祉生産システム)定員 40名 志願者 16名 倍率0.40倍

 荒     砥   定員 34名 志願者 21名 倍率0.62倍

 小     国   定員 26名 志願者  2名 倍率0.08倍

 米 沢 工 業

 (定時制・産業)  定員 40名 志願者 10名 倍率0.25倍

 

 昨年度も、学校全体で定員越えした高校は米沢興譲館だけでした。定員越えした29名のうち、2名が受検せず、普通科3名、探究科2名が定員より多く合格したので、22名が不合格となりました。尚、米沢東2名、米沢工業2名、長井高校1名、長井工業1名が受検していませんが、これらの受検しなかった方はおそらく鶴岡高専の合格者だと思われます。その他は学校全体で定員割れでしたが、米沢東1名、置賜農業1名が不合格となりました。定員割れでしたので、不合格になるのは成績が著しく悪かったためだと思います。

 今年度は米沢興譲館と定員が削減される米沢商業以外は定員割れになりそうですが、どうしても一部人気が集中して定員オーバーになる場合があります。気を抜かずに勉強してください。尚、米沢工業は第二志望までしか志望できませんので、運悪く選んだ2つの志望の類(学科)が定員オーバーになると不合格になる場合があります。米沢工業を志望する方で内申点が20点未満の方は特に危ないです。

 

 <参考資料>

 置賜地方の中学3年生の人数の推移

     H28年 H29年 H30年  R元年   R2年   R3年  (R4年)

 米沢市  862  778  742  770   686   687   693

 南陽市  306  287  275  247   256   282   232

 高畠町  226  231  220  227   202   216   202

 川西町  135  146  118  108   133   126   136

 長井市  254  244  252  234   219   198   223

 小国町   57   59   77   63    50    58    58

 白鷹町  152  110  129  111    94   103   115

 飯豊町   52   63   52   64    58    65    58

 合 計 2044 1918 1865 1824  1698  1735  1717

 R3年が今年の中学3年生です。R3年度の入試を受検します。

 R3年とR4年はR2年10月時点、R2年はR元年10月時点、R元年はH30年10月時点、H30年のデータはH29年10月時点、H29年のデータはH28年10月時点、H28のデータはH27年10月時点、のデータです。各データは山形県教育委員会で公表している学校名鑑をもとに啓明で集計したデータです。(R4年は今年の中学2年生となります。)