令和8年度前期(特色)選抜の概要(東南置賜の県立高校)
◎最初に
正式な各高校の概要は山形県のHPで確認してください。
「山形県R8入学者選抜情報」で検索し、置賜地方の県立高校は南学区をクリックしてください。ここでは「アドミッション・ポリシー」と「検査方法及び各検査方法の評価の観点」は省略しています。
◎アドミッション・ポリシーとは?
アドミッション・ポリシーとは、各高校で求める生徒像のことで、各高校で「どのような生徒に来てほしいのか」ということを具体的に列記したものです。入学したい高校のアドミッション・ポリシーに自分が当てはまるかどうかは確認しておいた方が良いです。入学したい高校のイメージがある程度分かります。
◎南陽高校・普通科
【募集定員と検査日】
定員の50%以内(最大80名)・A日程:令和8年1月20日(火)
【出願要件】
本校のアドミッション・ポリシーを理解し、次の(1)と、それ以外の要件のいずれか一つ以上に該当する者
(1)成績評定に係る要件
評定合計(最大45)が27以上の者
(2)地域活動等に係る要件
次のいずれに該当し、入学後も地域に貢献する意欲のある者
ア:総合的な学習の時間において、地域に関する学習に取り組んだ者
イ:地域の伝統行事に主体的に参加し、活動した者
(3)生徒会活動、学級活動等に係る要件
次のいずれに該当し、各活動の活性化に尽力し、入学後も意欲的に活動する意思のある者
ア:生徒会長者、副会長、議長、副議長を務めた者
イ:各種委員長を務めた者
ウ:学級委員、評議員を務めた者
(4)スポーツ活動、文化活動、ボランティア活動に係る要件
次のいずれに該当し、入学後も意欲的に様々な活動に取り組む意思のある者
ア:同一種のスポーツ活動、文化活動を3年間継続した者
イ:県レベルの各種コンクール・大会等で入賞実績のある者
ウ:ボランティア活動に継続的に取り組んだ者
【選抜の方法及び割合】
調査書(学習の記録)【30%】、調査書(「学習の記録」以外)【30%】、個人面接【40%】
【コメント】
成績評定に係る要件は内申点で27以上のみが出願条件ですので、9教科で平均評定3であれば条件を満たします。成績評定に係る要件以外にもう一つ必要となりますが、恐らく、(3)・(4)にあてはまらない人でも、(2)の地域活動であれば要件を満たす方が多いと思います。(2)~(4)のいずれかに満たすかどうかは面談の際にでも中学校の担任の先生に聞いてみてください。
昨年度のR7年度は前期(特色)選抜に41名が志願し、全員合格しました。一般選抜は42名が出願し、41名が受検して、41名全員が合格しました。定員160名に対して全体で82名が合格しました。仮に昨年度と同じ合計人数の志願者が前期(特色)選抜を受検できたとして、今年度の定員80名分が合格したとすると、2名だけが後期(一般)選抜を受検することになります。しかし、成績評定に係る要件の内申点27以上の人が80名を超えることはほぼないと思いますので、前期(特色)選抜は定員割れになる可能性が高いです。そのため、前期(特色)選抜の出願条件を満たしている人は積極的に受検した方が良いと思います。
◎高畠高校・総合学科
【募集定員と検査日】
定員の50%以内(最大40名)・A日程:令和8年1月20日(火)
【出願要件】
次の(1)に加え、(2)から(5)の要件のいずれか一つ以上に該当する者
ただし、県外からの志願者においては、次の(1)及び(6)に加え、それ以外の要件のいずれか一つ以上に該当する者
(1)探究活動、地域活動に係る要件
本校総合学科の学習内容及び方法に強い関心があり、自己の進路目標実現に意欲を持って取り組むとともに、地域の中で主体的かつ協働的に活動しようとする者
(2)生徒会活動、学級活動、学校行事等に係る要件
生徒会長、生徒会副会長、議長、事務局長、各種委員長(含む応援団長)、学級委員、評議委員を務めた者
(3)スポーツ活動、文化活動、ボランティア活動に係る要件
中学校3年間の活動の中で、次のいずれに該当する者
ア スポーツ活動において、正選手として県大会へ出場または地区大会3位以上の実績をあげた者
イ 文化活動において、県大会以上の大会において入賞または入選した者
ウ ボランティア活動において、外部ボランティア団体に所属し、3回以上の活動があった者
エ アからウには該当しないが、上記のような活動に意欲的に取り組んだ者
(4)資格取得に係る要件
日本漢字能力検定(漢検)、実用数学技能検定(数検)、実用英語技能検定(英検)のいずれかで3級以上を有する者
(5)成績評定に係る要件
評定合計(最大45)が27以上の者
(6)県外からの志願に係る要件
高畠高校で学びたいという意欲を持ち、本校が指定した説明会に保護者とともに参加した者(オンラインでの参加を含む)
【選抜の方法及び割合】
調査書(学習の記録、「学習の記録」以外)【50%】、発表【50%】
【コメント】
高畠高校の前期(特色)選抜の最大の難点は選抜方法が「面接」ではなく「発表」であることです。「発表」とは、あるテーマについて、調べて、まとめて、高畠高校の先生たちの前で発表(プレゼンテーション)をするということです。どんなテーマについて発表するかは事前に公表されると思います。人前で発表することに苦手意識がある人はまず受検しませんので、前期(特色)選抜を受検する人はかなり少ないと思います。もし人前で発表することに苦手意識がない人はお勧めです。発表内容はあまり関係なく、発表できたということで合格するはずです。
尚、県外からの志願を検討している人は、出願要件の(6)だけは見落とさないように注意してください。
◎置賜農業・農業科
【募集定員と検査日】
定員の50%程度・A日程:令和8年1月20日(火)
食料生産経営科(最大20名)、農業資源活用科(最大20名)
【出願要件】
本校のアドミッション・ポリシーを理解し、次の(1)と、それ以外の要件のいずれか一つ以上に該当する者
(1)キャリア形成に係る要件
農業に興味・関心があり、各学科に関連する産業に従事し、将来地域のリーダーとして産業を支えることを目指す、探究心旺盛な者
(2)成績評定に係る要件
9教科の評定合計(最大45)が27以上の者
(3)特別活動等に係る要件
次のアまたはイに該当する者
ア:生徒会役員(会長、副会長、議長、事務局長、各種委員長など)を務め、リーダー性を発揮して生徒会の活発化に尽力した者
イ:文化活動やスポーツ活動において、次のいずれかに該当する者
①地区大会において、3位以上の入賞や入選の実績をあげた者
②県大会以上の大会において、入賞や入選などの実績をあげた者
③3年間文化活動、スポーツ活動(部活動を含む)を継続的に行ったと認められる者
(4)その他の要件
農業の担い手となり、将来、地域の発展に貢献する意欲のある者
【選抜の方法及び割合】
調査書(学習の記録)【45%】調査書(「学習の記録」以外)【10%】、個人面接【25%】、作文【20%】、
【コメント】
(1)のキャリア形成に係る要件に該当するために、少なくとも農業に興味や関心がないといけません。必ず、個人面接や作文で農業に関することが問われますので、自分の農業に対する考えをもっていないと答えられない可能性が高いです。その他に(2)の成績評定に係る要件は基準が高いので、(3)の特別活動等に係る要件の①と②に該当しなければ、特別活動等に係る要件の③か、(4)のその他の要件を満たすことが必要があります。特別活動等に係る要件の③か、(4)のその他の要件を満たすかどうかは面談の際にでも中学校の担任の先生に聞いてみてください。
前期(特色)選抜の出願要件を満たすのは難しいと思いますので、前期(特色)選抜は定員割れになる可能性が高いです。
前期(特色)選抜を受検するのであれば、オープンスクール等に必ず参加して、どんなことを高校で学ぶのかを見てきてください。個人面接で聞かれたときに非常に答えやすくなります。