令和8年度前期(特色)選抜の概要(西置賜の県立高校)

◎最初に

 正式な各高校の概要は山形県のHPで確認してください。

 「山形県R8入学者選抜情報」で検索し、置賜地方の県立高校は南学区をクリックしてください。ここでは「アドミッション・ポリシー」と「検査方法及び各検査方法の評価の観点」は省略しています。

 

◎アドミッション・ポリシーとは?

  アドミッション・ポリシーとは、各高校で求める生徒像のことで、各高校で「どのような生徒に来てほしいのか」ということを具体的に列記したものです。入学したい高校のアドミッション・ポリシーに自分が当てはまるかどうかは確認しておいた方が良いです。入学したい高校のイメージがある程度分かります。

 

◎長井高校・普通科

【募集定員と検査日】

 定員の25%程度・A日程:令和8年1月20日(火)

 一般コース(最大48名)、探究コース(最大12名)

【出願要件】

 本校のアドミッション・ポリシーを理解し、次の(1)から(3)の全ての要件に該当する者

(1)キャリア形成に係る要件

 校内外の様々な活動に挑戦する意欲があり、本校入学後も大学進学等を目指し、自ら進んで学習する意欲のある者

(2)成績評定に係る要件

ア:一般コース志願者は、評定合計(最大45)が36以上の者

イ:探究コース志願者は、評定合計(最大45)が38以上の者

(3)特別活動等に係る要件

 生徒会活動、探究活動、スポーツ活動、文化的活動、ボランティアまたは地域活動、資格の取得などの各種活動において実績をあげた者、または、意欲的に取り組んだ者

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録)【40%】調査書(「学習の記録」以外)【15%】、集団面接【15%】、作文【30%】

【コメント】

 成績評定に係る要件は、探究コースでは内申点で38以上ですが、探究コースの前期(特色)選抜の志願者は恐らく最大人数(12名)を超えると思いますので、内申点は40以上を目指してください。一般コースでは内申点が36以上と基準が高いので、恐らく一般コースの前期(特色)選抜の志願者は最大人数(48名)前後になるのでないかと思います。そのため、内申点が36でも、面接や作文で逆転できる可能性が高いです。尚、内申点が高いほど有利ですので、一般コースの前期(特色)選抜で合格を目指す人は内申点37以上を目指してください。

 特別活動等に係る要件は詳しく書いていないので、どの程度のことが必要かは面談の際にでも中学校の担任の先生に聞いてみてください。

 また、アドミッション・ポリシーに「校訓の意味を知り」という文言がありますので、長井高校のHPの「校長あいさつ」で校訓を確認しておいてください。

 

◎長井工業・工業科

【募集定員と検査日】

 定員の50%以内・A日程:令和8年1月20日(火)

 機械科(最大20名)、電子科(最大20名)、福祉環境科(最大20名)

【出願要件】

 次の(1)に加え、それ以外の要件のいずれか一つ以上に該当する者

(1)キャリア形成に係る要件

 基本的な生活習慣が身についており、志望する科の志望理由が明確で、入学後も技術・技能の習得に意欲的に取り組む意志のある者

(2)成績評定に係る要件

 評定合計(最大45)が27以上の者

(3)特別活動に係る要件

 次のいずれかに該当する者

ア:生徒会長、副会長、各種委員長、学級委員を経験した者

イ:スポーツ活動で県大会出場、地区大会入賞以上の実績をあげた者

ウ:文化活動で、県または同等以上のコンテストなどで入賞(入選)以上の実績をあげた者

(4)校外活動に係る要件

 校外におけるスポーツ活動、文化活動で県大会入賞(入選)以上の実績をあげた者

 【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録)【40%】調査書(「学習の記録」以外)【25%】、個人面接【20%】、作文【15%】

【コメント】

 出願要件の基準が高いので、前期(特色)選抜の最大人数(20名)を超えることはないと思います。前期(特色)選抜の出願条件を満たしている人は積極的に受検した方が良いと思います。

 前期(特色)選抜を受検するのであれば、オープンスクール等に必ず参加して、どんなことを高校で学ぶのかを見てきてください。個人面接で聞かれたときに非常に答えやすくなります。

 

◎荒砥高校・総合科

【募集定員と検査日】

 定員の50%以内(最大20名)・A日程:令和8年1月20日(火)

【出願要件】

 本校のアドミッション・ポリシーを理解し、次の(1)に加え、それ以外の要件のいずれか一つ以上に該当する者

(1)キャリア形成に係る要件

 将来の進路選択を視野に入れ、自己の進路への自覚を深める高い目的意識を持つ者

(2)成績評定に係る要件

 評定合計(最大45)が23以上の者

(3)特別活動に係る要件

 以下のアからウのいずれかに該当する者

ア:生徒役員、委員会委員長、学級委員、部活動の部長等を務め、各活動の活性化に尽力した者

イ:委員会活動、学級活動等において積極的に役割を果たし、各活動に貢献した者

ウ:3年間の文化活動、スポーツ活動において積極的に活動した者(途中で活動内容を変更しても継続的に活動していればよい)

(4)校外活動に係る要件

 学校外のボランティア活動、文化活動、スポーツ活動の団体・サークルに所属し、継続的に活動した者または、団体に所属していなくても同等の活動があった者

(5)資格取得に係る要件

 以下のアからウの検定試験のいずれかにおいて4級以上を有する者

ア:日本漢字能力検定(漢検)

イ:実用数学技能検定(数検)

ウ:実用英語技能検定(英検)

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録)【25%】調査書(「学習の記録」以外)【25%】、個人面接【25%】、作文【25%】

【コメント】

 荒砥高校は白鷹町からの入学者への手厚い経済的支援があり、出願要件の基準も低いので、前期(特色)選抜の志願者は恐らく最大人数(20名)を超える可能性が高いです。調査書(学習の記録)に当たる内申点の割合が25%と低いので、調査書(「学習の記録」以外)に当たる部活や生徒会活動などで活躍したか、個人面接で受け答えがしっかりできるか、作文がしっかり書けるかのいずれか一つ当てはまえば、内申点が23に近くても逆転できる可能性が高いです。ただ、内申点が高い人ほど有利ですので、25以上を目指してください。

 

◎小国高校・普通科

【募集定員と検査日】

 定員の50%以内(最大20名)B日程:令和8年2月3日(火)

【出願要件】

 次の(1)に加え、(2)から(4)の要件のいずれか一つ以上に該当する者

 ただし、県外からの志願者においては、次の(1)及び(5)の全てに該当する者

(1)地域協働に係る要件

 次のア及びイの両方に該当する者

ア:小国町の自然や文化に魅力を感じ、地域の中で前向きに活動しようとする者

イ:周りの人々と協働しながら、教科の学習や探究活動、課外活動等に主体的に取り組もうとする者

(2)成績評定に係る要件

 評定合計(最大45)が23以上の者

(3)特別活動に係る要件

 生徒会活動や部活動において、主体的に活動した経験がある者

(4)校外活動に係る要件

 ボランティア活動や課外活動、その他の活動で行われる諸活動において、主体的に活動した経験がある者

(5)県外からの志願に係る要件

 次のア及びイの両方に該当する者

ア:小国町で学びたいという気持ちを持ち、本校が指定した個別説明会に保護者とともに参加した者(オンラインでの参加を含む)

イ:「小国町白い森留学生」として採択された者

【選抜の方法及び割合】

 調査書(学習の記録)【10%】調査書(「学習の記録」以外)【20%】、個人面接【40%】、作文【30%】

【コメント】

  出願要件の基準が低いのですが、志願者が少ないので、前期(特色)選抜の最大人数(20名)を超えるかどうかは微妙なところです。前期(特色)選抜の出願条件を満たしている人は積極的に受検した方が良いと思います。もし、最大人数(20名)を超えた場合は内申書の割合がとても低いので、個人面接か作文のどちらかしっかりできれば合格できるはずです。面接や作文が苦手な人は後期(一般)選抜を受けた方がよいでしょう。

 前期(特色)選抜を受検するのであれば、オープンスクール等に必ず参加して、どんなことを高校で学ぶのかを見てきてください。個人面接で聞かれたときに非常に答えやすくなります。

 尚、県外からの志願を検討している人は、出願要件の(5)だけは見落とさないように注意してください。