令和5年度の置賜地方の県立高校入試状況について

◎令和5年度の置賜地方の県立高校を目指す方へ

 今年度からの大きな変更点として、山形県公立高校の入試日が3月7日に前倒しされ、また、病気等で受検できなかった人向けの追試験日が3月12日に設定されました。合格発表日は例年通り3月17日です。尚、受検倍率が発表される入学願書の締切日(例年2月25日)はまだ発表されていません。

 今年の中学3年生の方は、昨年度に比べ置賜地方全体でおよそ22人減りますが、基本的に昨年度と同程度ですので、倍率等にはあまり影響はないはずです。令和5年度入試から高畠の定員が40名削減されます。昨年度の高畠の志願者は極端に少なく、令和5年度の定員80名でも定員割れの状態になりました。高畠は定員が少なくなりますが、極端に人気が集中しない限り定員を超えない可能性が高いです。米沢商業は昨年度から定員が商業科80名になり、2名だけ定員を超えました。定員削減の影響で、敬遠され志願者が少なかったと思います。それでも、定員越えをしていますので、今年度も定員越えは覚悟した方がよいです。米沢商業に合格したい方はしっかり対策をとってください。米沢商業に目指す方は、少なくとも、内申点を27以上で、実力テストの5教科合計220点以上を目指してください。定員を8名超えた場合(倍率1.1倍以上)は、さらに点数を上げる必要があります。

 昨年度も米沢興譲館だけは全体の定員を25名を超えました。長井高校の探究コースの志願者が減り、米沢興譲館の探究科の志願者が増えて倍率が1.8倍近い高倍率になりました。特に、この3年間で米沢興譲館の探究科の人気が高まっています。今年度も米沢興譲館の全体の定員を20名超える(倍率1.1倍)可能性が高いです。米沢興譲館の普通科を目指す方は最低でも内申点を36以上にしてください。倍率が1.1倍を超える場合は内申点が36でも厳しいです。実力テストは5教科合計360点が目標です。内申点が高ければ、下げることが可能ですので、内申点を上げることに全力を尽くしてください。また、米沢興譲館の探究科を目指す方は数学と英語の入試の点数が1.5倍で計算した得点で合否判定をする傾斜配点があるため、8月以降の実力テストで数学と英語の合計が常に160点以上とれるようになってください。内申点が42以上、実力テストの5教科合計が400点以上が目標です。特に、内申点は41でも厳しいです。40以下では極めて困難です。

 また、最近の山形県公立高校の入試問題は成績上位の方には易しいと思える問題になっています。そのため点数の差がつきにくい状態です。単純なミスをすれば、それで不合格になる可能性が高いです。日ごろからミスをしないように心がけてください。

 

 尚、来年度は置賜農業高校で定員40名削減され、定員が80名になります。また、米沢工業の定時制が工業科から総合科に変更になります。

 

 尚、昨年度(令和4年度)の入試倍率は下記の通りです。

 以下の定員は推薦入試合格内定者を除いた一般選抜定員です。

 米 沢 興  譲  館

 (探  究)    定員 80名 志願者143名 倍率1.79倍

 (普  通)    定員120名 志願者 81名 倍率0.68倍

 米  沢  東   定員160名 志願者116名 倍率0.73倍

 米 沢 商 業

 (商  業)    定員 64名 志願者 66名 倍率1.03倍

 米 沢 工 業

 (機械・生産)   定員 64名 志願者 48名 倍率0.75倍

 (電気・意匠)   定員 32名 志願者 30名 倍率0.94倍

 (建築・環境)   定員 64名 志願者 56名 倍率0.88倍

 置 賜 農 業

 (生物生産)    定員 34名 志願者 15名 倍率0.44倍

 (園芸福祉)    定員 37名 志願者 13名 倍率0.35倍

 (食料環境)    定員 31名 志願者 21名 倍率0.68倍

 南     陽   定員160名 志願者107名 倍率0.67倍

 高     畠   定員109名 志願者 41名 倍率0.38倍

 長     井

 (探究コース)   定員 40名 志願者 49名 倍率1.23倍

 (一般コース)   定員160名 志願者123名 倍率0.77倍

 長 井 工 業

 (機械システム)  定員 35名 志願者 21名 倍率0.60倍

 (電子システム)  定員 35名 志願者 16名 倍率0.46倍

 (福祉生産システム)定員 31名 志願者 14名 倍率0.45倍

 荒     砥   定員 37名 志願者 14名 倍率0.38倍

 小     国   定員 14名 志願者  3名 倍率0.21倍

 米 沢 工 業

 (定時制・産業)  定員 40名 志願者 15名 倍率0.38倍

 

 昨年度は、学校全体で定員越えした高校は米沢興譲館と米沢商業でした。米沢興譲館では定員越えした25名のうち、1名が受検せず、普通科4名、探究科1名が定員より多く合格したので、19名が不合格となりました。また、米沢商業は2名定員越えで、2名不合格になりました。尚、米沢工業1名、荒砥1名、米沢工業・定時制3名が受検していません。その他は学校全体で定員割れでしたが、置賜農業1名が不合格となりました。定員割れでも、成績が著しく悪いと不合格になります。最低限、国語の作文だけは書かかないと合格できません。過去問の国語の作文が書けるように練習してください。

 今年度も米沢興譲館と米沢商業以外は定員割れになりそうですが、どうしても一部人気が集中して定員オーバーになる場合があります。気を抜かずに勉強してください。尚、米沢工業は第二志望までしか志望できませんので、運悪く選んだ2つの志望の類(学科)が定員オーバーになると不合格になる場合があります。米沢工業を志望する方で内申点が20点未満の方は特に危ないです。

 

 <参考資料>

 置賜地方の中学3年生の人数の推移

     H29年 H30年  R元年  R2年  R3年    R4年  (R5年)

 米沢市  778  742  770  686  687   688   708

 南陽市  287  275  247  256  282   232   251

 高畠町  231  220  227  202  216   203   202

 川西町  146  118  108  133  126   137   119

 長井市  244  252  234  219  198   222   195

 小国町   59   77   63   50   58    58    59

 白鷹町  110  129  111   94  103   115   131

 飯豊町   63   52   64   58   65    58    56

 合 計 1918 1865 1824 1698 1735  1713  1721

 R4年が今年の中学3年生です。R5年度の入試を受検します。

 R4年とR5年はR3年10月時点、R3年とR4年はR2年10月時点、R2年はR元年10月時点、R元年はH30年10月時点、H30年のデータはH29年10月時点、H29年のデータはH28年10月時点のデータです。各データは山形県教育委員会で公表している学校名鑑をもとに啓明で集計したデータです。(R5年は今年の中学2年生となります。)