令和9年度山形県公立高校の前期(特色)選抜について

◎山形県公立高校の入試制度は昨年度の令和8年度より変わりました。

  令和8年度入試から前期(特色)選抜と後期(一般)選抜の2回受検が山形県の全公立高校でできるようになりました。

 

◎前期(特色)選抜と後期(一般)選抜とは?

 前期(特色)選抜とは、従来の自己推薦入試とは異なり、各高校で独自の出願要件と選抜方法がとられます(各高校の要点は公開中)。後期(一般)選抜は従来の毎年3月7日に行っている5教科の入試です。前期(特色)選抜と後期(一般)選抜は、従来の自己推薦入試と一般入試の受検と同じ関係です。しかし、大きく違う点は募集定員の割合です。従来の自己推薦入試ではおおよそ募集定員の30%程度でしたが、前期(特色)選抜では募集定員の50%以内が大半となります。置賜地方の高校では、米沢興譲館が募集定員の10%程度、長井が募集定員の25%程度、米沢東が募集定員の30%程度、米沢鶴城の定時制が募集定員の20%程度で、それ以外の高校はすべて募集定員の50%以内となっています。そのため、米沢興譲館、長井、米沢東以外の高校では、基本的に定員割れが大半なので、前期(特色)選抜で募集定員の半分以上が決まることになります。つまり、募集定員の50%以内の高校では前期(特色)選抜で大半の方が決まり、後期(一般)選抜を受ける人があまりいないということになります。

 

◎令和8年度の置賜地方の県立高校の前期(特色)選抜の結果

 米沢興譲館・長井探究コース・米沢東・米沢鶴城商業科以外は前期(特色)選抜の志願者全員が内定しました。米沢興譲館以外の長井探究コース・米沢東・米沢鶴城商業科は最大定員まで内定者を出しましたが、米沢興譲館だけは定員の10%の当たる人数でボーダーラインをひき、ボーダーラインに近い人だけに内定を出したものと思われます。ただ、令和8年度の米沢興譲館の全体の志願者は定員を3名だけ超えた程度の非常に少ない志願者数でしたので、今年度の令和9年度入試では最大定員まで内定者を出す可能性があります。

 

(資料)置賜地方の県立高校の令和8年度の志願者数と合格者数

 米沢興譲館 探  究 定員 80名 (定員の10%程度:最大12名)

       前期志願者 21名 前期内定者  9名 (志願者に対する内定率43%)

       後期志願者 69名 後期合格者 69名

       合格者合計 78名 (探究科志願者全員合格)

       普  通 定員120名 (定員の10%程度:最大18名)

       前期志願者 37名 前期内定者 16名 (志願者に対する内定率43%)

       後期志願者109名 後期合格者106名 

       合格者合計122名 (3名不合格)    

 長   井 探  究 定員 40名 (定員の25%程度:最大12名)

       前期志願者 16名 前期内定者 12名 (志願者に対する内定率75%)

       後期志願者 34名 後期合格者 28名

       合格者合計 40名 (後期志願者のうち6名が一般コース合格)

       一  般 定員160名 (定員の25%程度:最大48名)

       前期志願者 27名 前期内定者 27名 (志願者全員内定)

       後期志願者 64名 後期合格者 70名

       合格者合計 97名 (一般コース志願者全員合格)

 米 沢 東 普  通 定員160名 (定員の30%程度:最大56名)

       前期志願者107名 前期内定者 56名 (志願者に対する内定率52%)

       後期志願者 86名 後期合格者 86名

       合格者合計142名 (志願者全員合格)

 米 沢 鶴 城 機  械 定員 80名 (定員の50%以内:最大40名)

       前期志願者 39名 前期内定者 39名 (志願者全員内定)

       後期志願者 13名 後期合格者 13名

       合格者合計 52名 (志願者全員合格)

       電  子 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者 20名 前期内定者 20名 (志願者全員内定)

       後期志願者  5名 後期合格者  5名

       合格者合計 25名 (志願者全員合格)

       建築環境 定員 80名 (定員の50%以内:最大40名)

       前期志願者 35名 前期内定者 35名

       後期志願者 15名 後期合格者 15名

       合格者合計 50名 (志願者全員合格)

       商  業 定員 80名 (定員の50%以内:最大40名)

       前期志願者 65名 前期内定者 40名 (志願者に対する内定率62%)

       後期志願者 36名 後期合格者 36名

       合格者合計 76名 (志願者全員合格)

 置 賜 農 業 食料生産 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者  3名 前期内定者  3名 (志願者全員内定)

       後期志願者 13名 後期合格者 13名

       合格者合計 16名 (志願者全員合格)

       農業資源 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者  9名 前期内定者  9名 (志願者全員内定)

       後期志願者 18名 後期合格者 18名

       合格者合計 27名 (志願者全員合格)

 南   陽 普  通 定員160名 (定員の50%以内:最大80名)

       前期志願者 62名 前期内定者 62名 (志願者全員内定)

       後期志願者 33名 後期合格者 33名

       合格者合計 94名 (志願者全員合格・1名後期入試辞退)

 高   畠 総  合 定員 80名 (定員の50%以内:最大40名)

       前期志願者 20名 前期内定者 20名 (志願者全員内定)

       後期志願者 21名 後期合格者 21名

       合格者合計 41名 (志願者全員合格)

 長 井 工 業 機  械 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者  4名 前期内定者  4名 (志願者全員内定)

       後期志願者  8名 後期合格者  8名

       合格者合計 12名 (志願者全員合格)

       電  子 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者  5名 前期内定者  5名 (志願者全員内定)

       後期志願者  1名 後期合格者  1名

       合格者合計  6名 (志願者全員合格)

       福祉環境 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者  8名 前期内定者  8名 (志願者全員内定)

       後期志願者  6名 後期合格者  6名

       合格者合計 14名 (志願者全員合格)

 荒   砥 総  合 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者 19名 前期内定者 19名 (志願者全員内定)

       後期志願者 12名 後期合格者 12名

       合格者合計 31名 (志願者全員合格)

 小   国 普  通 定員 40名 (定員の50%以内:最大20名)

       前期志願者  2名 前期内定者  2名 (志願者全員内定)

       連携志願者 13名 連携内定者 13名 (志願者全員内定)

       後期志願者  0名

       合格者合計 25名 (志願者全員合格)

 米 沢 鶴 城 定時総合 定員 40名 (定員の20%程度:最大10名)

       前期志願者  8名 前期内定者  8名 (志願者全員内定)

       後期志願者 16名 後期合格者 15名 

       合格者合計 23名 (1名不合格)  

 (  )内の定員の〇〇%程度・以内の値は令和8年度入試の前期(特色)選抜の値です。

 (  )内の最大〇〇名は定員から啓明で計算した値です。

 「志願者に対する内定率」は内定者数を前期志願者数で割った割合(%)です。

 合格者合計は前期内定者と後期合格者を合わせた人数です。

 

前期(特色)選抜は受けるべきか?

 出願要件を満たしている人は、前期(特色)選抜を受検せざるを得ない状況になると思います。前期(特色)選抜を受検した多くの人は前期(特色)選抜で合格内定になり、およそ1か月早く受検が終わります。そのため、出願要件を満たしている人の大半は前期(特色)選抜の受検を希望すると思いますので、その中で、出願要件を満たしているにもかかわらず、前期(特色)選抜の受検せずに、後期(一般)選抜を受検する人はあまりいないと思います。ただし、前期(特色)選抜はすべての高校で面接(発表)がありますので、面接(発表)が嫌な人は後期(一般)選抜を受検した方が良いと思います。

 尚、米沢東は出願要件の内申点を少し超えた程度では内定をもらうことは非常に難しいので、内申点が高くない場合は後期(一般)選抜を受検した方が良いと思います。

 

前期(特色)選抜で合格するには?

 すべての高校の選抜方法は調査書(内申書)と面接(発表)で必修で、その他に米沢興譲館は総合問題の試験、長井・米沢東・南陽などほとんどの高校は作文があります。尚、米沢鶴城は調査書(内申書)と面接のみで、高畠は調査書(内申書)と発表のみです。調査書も「学習の記録」(主に内申点)と「学習の記録」以外(主に部活動や生徒会活動など)と2種類の分けて評価するところがほとんどですが、米沢東や高畠のようにまとめて評価する高校があります。

 調査書の「学習の記録」、「学習の記録」以外、面接(発表)、作文の項目のうち、合否判定で最も差がつく項目は「学習の記録」(内申点)になると思いますので、内申点をできるだけ上げておくことが合格する近い道です。ただし、内申点の割合が低い(30%以下)高校では他の項目で逆転できる可能性がありますので、内申点が多少低くても大丈夫なはずです。

 尚、米沢興譲館の場合は元々の出願条件の内申点が非常に高いので、内申点ではほとんど差がつきません。そのため、総合問題の試験の結果が重要になります。

 

◎各高校の出願要件を見るには?

 各高校の正式な出願要件を見るには、「山形県 令和9年度入学者選抜情報」で検索し、「令和9年度入学者選抜情報ー山形県ホームページ」をクリックすると、東北南西地区ごとの各校の概要のPDFファイルがあります。そちらで、ご覧ください。

  

◎募集人員について

 募集人員割合の表記が「○○%以内」と「○○%程度」の2種類あります。「○○%以内」の場合は、最大その人数までになります。例えば、定員40名で50%以内であれば、最大20名まで合格となり、20名を超えている場合は不合格者が出ます。「○○%程度」の場合は、志願者が多い場合、表記の人員より5%程度多い人数まで合格者が出るようです。例えば、定員40名で30%程度であれば、35%の14名程度の合格者が出ています。それ以上、志願者がいる場合はやはり不合格者が出ます。